空想アトリエ

私の世界を空想アトリエと呼んでいます。

あたしの前髪

空想アトリエ no.95
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土曜日の朝。早い出勤なのでいつもの喫茶店が開いてなかった。400円の珈琲。いつもの喫茶は200円。コンビニだったら100円。

朝は食欲がないので珈琲が朝食代わり。

座った椅子の向かいが鏡になっている。最近パーマをあてた前髪はいい具合にぐるぐる。昭和っぽくて気に入っている。

昨晩、dvdで赤線地帯を観た。今朝から浅川マキの音楽を聴いている。かっこいい女のマキが好きだ。

 

アグレッシブなひと

空想アトリエ no.94
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この間、見に行った物件がとても気に入ったのでさっそく借りることにした。初期費用なども交渉の末、今月末までには払えるほどにだいぶ押さえた。

一人暮らしの家を借りるのは4回目だ。うち、妹との同居の家含めると5回目。一人暮らしはすべて築年数が古いものを選ぶ。というか、家賃の安い順で探すので必然的にそうなる。

入居はまだ先なのでだいぶ早まってはいるけれど、さっそく家具や家電探しが始まった。私は引っ越すときにはジモティーを駆使しまくる。

昨日、見つけた古いけれど、古すぎて危ないということもなさそうな丁度いい扇風機を、見つけさっそく取りに行った。大きめの袋を持っていったつもりが全く入らなかった。

受け渡しの方が申し訳なさそうにするなか、私は全然大丈夫です。と安心させて颯爽と扇風機を抱えて歩いて行った。

私は過去のあることを思い出していた。そこは東京で、唐突に一人暮らしを始めたばかり生活に必要なものを細々とジモティーで集めていた。ある、机を取りに行ったとき、入ると思って持っていった袋には入らなかった。そしてとても重かったし、最寄り駅も遠くて電車とバスを乗り継いでまでして取りに行ったので帰った頃には途方にくれてしまった。

そんなことが何度かあった。私は本当に学ばないのだ。今これを書いている途中も、電車の中で扇風機を両足に挟んで少し恥ずかしいなと思いつつもみられている。

ジモティーは対面でのやりとりが最初は少し不安なものの面倒なやり取りがほとんど無くてとてもいい。一応、評価する欄があってどちらでもいいのだけれど、

アグレッシブな対応をどうも有難うございました。

そう書かれていたことがあった。たしか電球の大きめな傘をそのまま手で持って帰ったときのことだった。

恥ずかしいことなんてなにもないと思う。私の部屋に私の気に入ったものが増えるのだ。もうすぐ最寄り駅に着く。

感動のふくらみ

空想アトリエ no.93

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つかの間、3日間の休み。仕事が愉しいので休みの日は何をしていいのか分からなくなる。

昨日は、借りてきたdvdの中から2本適当に選んで観た。何度も観ているサイドカーに犬はとても好みの映画。明日、半年ぶりの美容室へ行く。このときの竹内結子のようなくるくるパーマをあててもらうつもり。

もう1本はメゾンドヒミコという映画。だいぶ昔に見ていいなと思った映画だった。でもみた後にあれ、そんなにだったなと。あっけなく終わってエンドロールが流れた。

昔、よく分からないと思った映画が今になって観ると素晴らしかったり、美しかったりすることはとてもよくある。だけどこんなのは初めてのような気がした。ただ、メゾンドヒミコのあの不思議を誘う音楽は細野晴臣だということ。前にみた時は細野さんの存在を、多分音楽をよく知らなかった。

また、何年かして、観るとそのときの私はまた違った見方をするのだろうか?

そんなことをぼんやり考えた暇な休日半ばの今朝のこと。

淪落のひと

空想アトリエ no.90
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この間の休日、片道2時間半ほど電車を乗り継いで映画を観に行った。山のふもとの住宅街に突然ぽつんと潜む芸術センターというところ。美術館や図書館、そのひとつに映画館が併設されていた。

香港の「淪落の人」という映画がどうしても観たくて、フィルマークスで検索すると現在の上映館はひと館だけだった。

人の温もりや優しさで溢れていた。こんなにも綺麗で素直なままの映画が他にあるのだろうか?とその美しさに涙が止まらなかった。映画館で観れてとてもよかった。

行きの電車では通りすぎる畑や自然にうっとりしつつも帰りは草臥れて、買った花がつぶれてしまわないように、気を付けつつもうたた寝どころか爆睡して帰った。

本当にきれいな映画だったなぁと、やさしい映画はこころに残る。帰り道に見つけた花屋さんで選んだ花も心なしか優しいかわいい花たちだ。

なんだか忘れていた私の中のたいせつなものに触れられた気がている。

心の穴ぼこが埋まる

空想アトリエ no.89
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二週間に一度の心療内科、連日の仕事の疲れもあって、今日はキャンセルしようかとも思ったけれど、仕事終わりに行ってきた。

近況の報告ののち、いつもの本を1行ずつ一緒に読むのだけれど、近況は個人的な話とかとてもフランクでいつも楽しい。

映画館に勤めだしたことは知っていて、先生はその映画館によく行くのだそう。おすすめは?などと聞かれて答えると、先生はすぐに手元のデスクトップで調べる。今日は一緒に予告を観たりした。

心療内科へ行く度に、私はわたしの状況を俯瞰してみれる。とてもいい機会だと感じる。

帰宅する妹と時間合わせのために駅前のミスドに立ち寄った。

今朝、職場の人と初めてラインを交換した。蒼井優がトプ画だったので、好きなのですか?と聞いて、百万円と苦虫女いいですよね~なんて話になった。

こころの穴ぼこはいつの間にか埋まっていた。○

猫もいた

空想アトリエ no.88

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土日の出勤は電車の本数も少なめで、時間がすごく余るいつもの喫茶店も早いと開いていない。職場の近くにひっそり、ちょうどいい居場所を見つけた。昨日の疲れがどっと。ねむけまなこで行ってきます。○