空想アトリエ

私の世界を空想アトリエと呼んでいます。

アグレッシブなひと

空想アトリエ no.94
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この間、見に行った物件がとても気に入ったのでさっそく借りることにした。初期費用なども交渉の末、今月末までには払えるほどにだいぶ押さえた。

一人暮らしの家を借りるのは4回目だ。うち、妹との同居の家含めると5回目。一人暮らしはすべて築年数が古いものを選ぶ。というか、家賃の安い順で探すので必然的にそうなる。

入居はまだ先なのでだいぶ早まってはいるけれど、さっそく家具や家電探しが始まった。私は引っ越すときにはジモティーを駆使しまくる。

昨日、見つけた古いけれど、古すぎて危ないということもなさそうな丁度いい扇風機を、見つけさっそく取りに行った。大きめの袋を持っていったつもりが全く入らなかった。

受け渡しの方が申し訳なさそうにするなか、私は全然大丈夫です。と安心させて颯爽と扇風機を抱えて歩いて行った。

私は過去のあることを思い出していた。そこは東京で、唐突に一人暮らしを始めたばかり生活に必要なものを細々とジモティーで集めていた。ある、机を取りに行ったとき、入ると思って持っていった袋には入らなかった。そしてとても重かったし、最寄り駅も遠くて電車とバスを乗り継いでまでして取りに行ったので帰った頃には途方にくれてしまった。

そんなことが何度かあった。私は本当に学ばないのだ。今これを書いている途中も、電車の中で扇風機を両足に挟んで少し恥ずかしいなと思いつつもみられている。

ジモティーは対面でのやりとりが最初は少し不安なものの面倒なやり取りがほとんど無くてとてもいい。一応、評価する欄があってどちらでもいいのだけれど、

アグレッシブな対応をどうも有難うございました。

そう書かれていたことがあった。たしか電球の大きめな傘をそのまま手で持って帰ったときのことだった。

恥ずかしいことなんてなにもないと思う。私の部屋に私の気に入ったものが増えるのだ。もうすぐ最寄り駅に着く。